コンクリートのお話

コンクリートは、セメントの量と水の混入量によって強さが変わり、その後の劣化や損傷、地震発生時の被害度に大きく影響します。

 

気温や現場の条件、コンクリートの打設にかかる時間により、個々の作業責任者が分量を決める事になります。

 

関根石材店では、季節や外気温によってコンクリートの強度を24kg~30kgの間で設定しております。

 

また、水とコンクリートの割合、水スランプ値は15を基本としております。

 

1、コンクリートを入れる工程

①コンクリート打設前

硬化が始まると水分が上にあがり、目に見えない無数のヒビが発生します。その無数のヒビをできる限り抑えるために、混ぜる水分量をなるべく控え強度低下を防止いたします。

 

②コンクリート打設後

水とコンクリートが長い時間をかけて反応し硬化します。その為、水分がなくなると硬化が止まってしまい目標強度が得られません!その為、硬化が始まり水が浮いてきた後は、水分がなくならないように養生シートを被せ、水分をキープします。夏場などは、水をはり水性養生を行う場合もあります。

 

③養生期間

コンクリートを入れ終わったあとは、硬化を促すために養生期間を要します。気温にもよりますが目標強度に達するまでに27日ぐらいは必要です。型枠を外すまでには、気温20℃の場合、最低でも4日以上の養生期間を設ける必要があります。

 

2、仕上がりとその後のメンテナンス

①露出する部分の仕上がり

表面はつるつるで光沢がある状態(ガラス状)が望ましく、経年劣化に大きく影響します。気泡や空洞が表面にあると、そこから劣化が進み強度低下につながります。

型枠を外した後は、表面へ水ガラス系の浸透材を塗布すると、セメント表面で結晶ができ更なる効果が期待できます

 

3、墓石を組立てる前に!

コンクリート上部の接合面へ白い物質が付着する場合があります。

 

これは、必要以上に水を加えた場合に発生しやすい現象で、レイタンスと呼び、セメント内にある不純物が水の上昇と共に浮き上がり付着したものです

 

そのまま削らずに施工すると接合ができず、負荷がかかった際に分離する事になります。

 

対策としてワイヤーブラシ等で除去する必要があります。

 

当社ではコンクリートカンナをかけ、不純物を除去してから石材を組んでいきます。